2023年が終わるので、ふりかえり。
仕事
株式会社ヘンリーで引き続きエンジニアをしている。今年もやることがちらほらかわって飽きない良い環境だった。
ロール
ヘンリーに入社して2年が経ちました で書いた通り、チームリードをやっていました。
今年は、チームリードといいつつなんでもやる的なロールから、PjM に比重を移し、さらにその後はチームのマネジメント業務から離れて Tech Lead 的なロールに移行した一年だった。 自分は穴の空いた部分を埋めるムーブをするのがどうも好きらしく、ヘンリーに入ってから何度もチーム移籍やロール変更を繰り返しているが、今年はとにかく「自分よりこの領域について明らかにスキルが高い人」が入社してくれたことによるロール移行ばかりで、とても喜ばしかった。
事業成長にコミットするという観点では、「自分よりもスキルが高い人が入社してくれること」「その人がより得意なことをやってくれること」はとても大事だし、ポジションに固執することなくリードを渡せたことは良かった。 一方で、自分がちゃんとバリューを出せるように、自分のスキルを磨くことや価値を出せる場所を探すことも大事だと思う。 来年は、遊撃手的な動きを強めつつチームのあいだの溝を埋めていくことと、それをやりながら飛び道具や仕込み刀を用意していくことに注力していけると良いな、と思っている。
明らかに Project Management よりも開発そのものにコミットしたほうが価値が出せるなぁというのが、今年の自分の中での大きな気づきだった。 もちろん開発で大きいインパクトを生み出すためには Project Management 含め、マネジメント能力が一定求められるとは思っている。 得意ではないなと自覚しつつ、致命的に苦手というほどでもないとは思っているので、開発力を強みにして価値を出しながら、マネジメント能力も磨いていきたい。
チーム
tyamagucとdamが10月に入社してくれて、それをきっかけにチームがめちゃくちゃ良い状態になった。 それぞれ PjM, PdM を担ってくれていて、自分から業務を引き継いだ。
僕がプレイングで中途半端にやっていた世界とはまるで違っていて、ふりかえりやStand Upミーティングのやり方がガンガン改善されていき、圧倒的に状態が良くなっているのを日々実感している。 ここまで変わるのかーーという悔しさをいだきつつ、おかげで気兼ねなく開発に集中することができているし、開発力で返さないとなぁと思っている。
もちろん元からいたメンバーは、それぞれの得意な領域があって活躍していたけど、きちんとしたチームになれたことでそれがより正しく発揮されるようなチームになってきた気がしている。 得意な領域が混ざり合うような体験が増えてきて、お互いの得意領域に引っ張られてカバー範囲が広がっていくような実感がある。
僕のやっていた頃と比べてなにが違うのか、具体的に言葉にするのは難しいのだが、ぱっと思いつく範囲では
- アイディアを実行する力が強くなった
- ふりかえりなどで出たアイディアが確実に実行される。僕がやっていたころは漏れまくっていた。
- リードできる人が増えたことで、定例ミーティングのファシリがしっかりした&やりやすくなった
- リードできる人は、自分自身がファシリテータでないときも、ファシリに乗っかってサポートしたりできるので、ファシリがやりやすい
- ベストプラクティスとされていることをちゃんとやるようになった
- 元々ベストプラクティスはこうだよね〜という会話はあったのだが、どうしても実行力が弱かったために、徹底しきれず、破綻していた
- 加えて、実行に時間を取れない事がわかっていた状況だったので、破綻することもわかっており、その結果、最初から緩めの設計でやろうとしてしまっている節があった
こうかくと凡事徹底としかいいようがないのだが、これがきちんとできるチームはどれだけあるだろうか、とも思うので、幸せな環境にいることを噛み締めたい。
ISUCON
いい加減勝ちたいのだが、今年も3位相当スコアからのfailという残念な結果に… (ISUCON13に「都営三田線」で参加して 227,377 → failしました!)
今回はfailの原因がわかって(僕のせいでした!!)、反省ができたので、次は勝てるはず!!! 都営三田線というチームでISUCONに出始めたのがISUCON7で、そのときからずっとかなりいい線を行っている…はず… (ISUCON 7 本戦出場してきました 「都営三田線東急目黒線直通急行日吉行」)
あとISUCONをやると、今のメンバーと一時的に一緒に仕事をするみたいな体験ができるのだけど、それが自分の成長にとってもめちゃくちゃよい。
@0gajun は、準備がめちゃくちゃ良い。一つ一つのしごとの完成度が高く、完全に任せて一切の不安がない。 また、インフラを主に担当してもらっている都合上、中盤から終盤にかけてアプリ側を担当しているメンバーと情報格差が生まれがちだが、キャッチアップが速いのですぐ追いついてくる。 アプリ側が焦っている場合には自己判断で勝手にアプリ側に関わる修正をしてくれたりと、とにかく頼りになる。
@izumin5210 は、圧倒的な実装力はもちろんなのだが、個人的にはあの極限状態のなかで書いてくるコードが毎度毎度ふつうにキレイなことに驚いている。 僕も割とコードを読むのは速い方だし、手を打つべき場所を特定したり、実際に実装を修正したりするのはそれなりに得意だと思っているのだけど、コードの質の一点だけは明らかにレベルが違うなと感じている。 書いているコード量や普段からの意識が生み出す瞬発力なんだろうなぁと思って見ていて、自分の振る舞いを反省するばかり。 普段の業務において、そんなにやっつけのコードばっかり書いているわけではないと思うんだけど、毎回魂込めて設計しているかといわれると…胸に手を当てて見つめ直したい。
自分は正直ハードスキルですごく誇れるものはないと思っていて、雑食つまみ食いでここまで来てしまっているのだけど、ISUCONだけはハードスキルの証明として誇りに思っているし大事にしたいと思っている節がある。 そろそろ優勝したいなぁ。
おわり
ほかにも家庭のこととか色々あるけど、外向けに所信表明がてら書きたいことだけを書いてみた。 今年は家庭も仕事もとても充実していて楽しかったし、久々に成長の実感があった良い一年だった!来年もがんばりたい。